アバズレAさん2

フロンティアホール。
そこはS台予備校において屋上と共に生徒達の憩いの場として毎日多くの生徒達に利用されている場所。しかし其れは同時に闘いの場でもある。そう、世の中に男女がいる限り続く醜い争い。男はより可愛い女を、女は格好の良い男を求め続ける。この半ば当然の摂理とも言える闘いのなかで醜くも、もがき苦しむ男、るしふぁ。
今日は彼の闘いの様子を綴っていくとしよう…。


…とか言ってみたけど、まぁ今日も俺を取り巻く環境は悪くなる一方でしたって事だよ!


さて、5時間目、授業の無い俺達、るしふぁ、チョッパー、友人Iはフロンティアホールで勉強に勤んでいた。正確にはチョッパーとIは勉強に勤しんでいて俺はダラダラしていた。中間テストの期間なのか高校生の姿も多くみられ、フロンティアホールは何時もよりも静かな雰囲気を保っていた。
5限も終わりに近付こうとし、みんながダレ始めて来たころ(俺は始めからダレていたが)、彼女はそこに現れた。Aさんだ。
Aさんは持ち前の清純とは裏腹に獣のような目付きで辺りを見回し…
ていたというのは俺の偏見で、普通に辺りを見回した。
Aさんを注目していた俺は当然目が合うのだが、彼女は俺には目をくれただけでDQNグループの方に歩いていき仲良さげに話始めた。俺はその様子を見ながら、彼女の腹はマンコと同じ色だな(黒い)と思いつつも少し涙が出そうになった。
6限が始まると、DQN達は授業に行き、Aさんは廊下の机で勉強を始めたようだった。俺は「Aさん!てめぇも授業あるだろうがよ!何がバイバ〜イだ!授業出ろよ!」とか思いつつ、余裕で授業をサボった。
そしてチョッパー達にそそのかされてAさんに話に行った訳だ。
「あれ?授業なかったっけ?」
と聞くと、
「うん、ちょっと頭が痛くて…」
と元気に返された。
と、そんな感じでのびのびトークをしてると、チョッパーの小学校の頃の友達であるO君がやってきて、
「俺、横浜にメイド喫茶見つけたからちょっと行ってみるんだ」
といきなりメイド喫茶の話を始めた。迷惑極まり無いなとか思いつつ適当に話題を合わせて体よくO君とサヨナラし、Aさんとの会話を再開したら、Aさんは
「るしふぁ君はメイドとか好きなの?」
と半ば核心的な事を聞いてきた。
俺は「うん、メイドさんって萌え萌えだよね」というように有川氏のようにはっちゃける事は出来ないので、「いや、ヲタクはすべからくメイドが好きな訳ではないよ」と無難に返した。
その後適当に話し、メアド聞いたけど教えてくれなかった。ケチだな。
因みにAさんは一人称が自分の名前なので信用出来ないと思います。



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